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「ラヴクラフト全集3」
H.P.ラブクラフト

ラヴクラフト01

最近になって「這いよれ!ニャル子さん」がアニメ化されましたが・・・正直、ラヴクラフト御大が草葉の陰で何と言っているか、少し心配でもあります(笑)。
いかに20世紀最大のホラー作家といえど、自分の作品が21世紀の日本で萌えアニメ(原作はラノベだけど)のネタにされるなどとは、思いもよらなかったに違いない(笑)。
いや、案外、「ハス太はオレの嫁」とか言ってるかもしれないけど(?)。

でも、まあ、そんなことはどうでもいい。

個人的にラヴクラフトの作品で最も怖かったのは、この3冊目の全集に収録されている「戸口にあらわれたもの」。
この話はもう、最悪です(褒め言葉)。特にラストがひどい(褒め言葉)。

初めて読んだ時はまだ中1くらいだったと思いますが、ラスト付近に登場する「戸口にあらわれたもの」が私の夢にもあらわれました・・・。
これはもう、マッケンの「白い粉薬の話」に匹敵するトラウマ製造小説ですよ。

あ、でも実のところ、一番好きな作品は「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」だったりします。
ラストのウィレット医師がカッコよすぎるぜ!
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「白髪鬼」 光文社
岡本綺堂

表紙

怪談の季節が近づいて来ました。
ということで、「半七捕物帳」で知られる小説家/劇作家による、怪奇小説集。短編13作を収録。

久々に読みましたが、やはり表題作は傑作ですね。
弁護士試験の会場で、山岸という男の前に現れる白髪女性をテーマにした話ですが、物語後半の展開がとにかく気味が悪い。
特に、ラストで山岸がポツリと言う台詞が怖い。

その他、木曾の山小屋を舞台にした「木曾の旅人」、ドッペルゲンガー譚「離魂病」なども、じわじわと不気味さが身体に染み渡っていきますな。

冒頭からひたすら雪が降り続ける「妖婆」は、今の季節、光景を想像するだけで体感温度をグッと下げることが出来るかもしれない(笑)。

しかし、この人の小説は余計な装飾がほとんどなくて読みやすいですね。
良くも悪くも表現がクドいラヴクラフトなどとは、対極に位置する作家なのかもしれない。
まあ、私は両人とも好きですが、手軽に怖い話を楽しみたい時は、M・R・ジェイムズ辺りと共に綺堂の作品を手にするようにしています。
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「イギリス恐怖小説傑作選」 ちくま文庫
南條竹則 編訳

イギリス恐怖小説傑作選

古本屋をぶらついていて見つけた怪奇小説のアンソロジーですが、初めて読む作品も多く、なかなか楽しめました。
収録されているのは、

「林檎の谷」 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
「目隠し遊び」 H・R・ウェイクフィールド
「小さな幽霊」 ヒュー・ウォルポール
「蜂の巣箱」 アーサー・キラ=クーチ
「ブリケット窪地」 エイミアス・ノースコット
「不案内な幽霊」 H・G・ウエルズ
「人殺しのヴァイオリン」 エルクマン=シャトリアン
「地より出でたる」 アーサー・マッケン
「断章」 ジョージ・ゴードン・バイロン
「ヘンリとロウィーナの物語」 M・P・シール
「見た男」 エクス=プライヴェート・エクス
「窃盗の意図をもって」 アルジャノン・ブラックウッド
「罌粟の香り」 マージョリー・ボウエン
「闇の桂冠」 フランシス・トムソン

・・・の14編。
いずれも19世紀から20世紀初頭の作品で、エルクマン=シャトリアン(フランス)以外は英国人作家になります。

個人的に特に気に入っているのは、片田舎で起こった失踪譚を描いた「ブリケット窪地」、ベンチに座る謎めいた女性に魅かれていく男の顛末が語られる「見た男」あたりでしょうか。
もちろんブラックウッドやマッケン、キラ=クーチといった巨匠の作品もさすがの出来栄えです。

わたしはやたらにスプラッターなホラー映画とかは苦手なのですが、その点、この時代の英国の怪奇小説は過激な描写に頼ることなく、ある種の「慎み深さ」をもって書かれているのが良いですね。

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